Blogインテリアシリーズ
Vol.18
Ombre(Perriand chair)

フォルム設計に現存する100を超えるインテリアを紹介するこのシリーズ。今回は、弊社の受付に置かれている椅子、Ombre(Perriand chair)をご紹介します。
この作品は、モダンデザインの先駆者とも言われているフランスの女性インテリアデザイナーのCharlotte Perriandによって1953年にデザインされました。

 

 

この作品のオリジナルは、1955年に高島屋で開催された「コルビュジェ、レジェ、ペリアン3人展」のときには厚さがわずか10mmの合板で作られており、十分な強度がない事や量産が出来るまでの技術が当時なかったので商品化は叶いませんでした。
その後、日本の天童木工の製造により、板厚14mmで座れる椅子として復刻販売され、1996年に製作された現在のモデルはペリアン自身のチェックにより復刻されています。板厚は増して17mmとなりましたが、それでも十分に見る者、触れる者を魅了する美しい姿をしています。(2005年生産終了)

 

また、ぺリアンは日本の伝統的なデザインや工芸にも強い影響を受けており特に後期の作品にはそうした印象を感じる事が出来ます。

 

フォルム設計にお越しくださった際には、その美しいデザインを是非ご体感ください。