フォルム設計にある100を超えるインテリアの中から1点を紹介するインテリアシリーズ、Vol.12はFinn Juhlの『Egyptian Chair』をご紹介します。
FJ49 Egyptian Chair
Finn Juhlは「家具の彫刻家」とも称され、優れた彫刻的形態と造形感覚で世界的な名声を得たデンマークを代表するデザイナーです。
通称「エジプシャン・チェア(Egyptian chair)」と呼ばれるこの椅子はツタンカーメン王陵の壁画に見られるエジプト家具に感化されデザインしたものです。
デザイン評論家は、この椅子を古代エジプトのデザイン原理、現代のリズム、空気力学が奇跡的に融合したものであると評しました。
特徴的な三角系のフレーム構造、落ち着きのある深い茶色の木材、曲線を描く艶やかなブラックレザーは、どこから見ても美しく、また古代エジプトに通じる気品を感じさせます。
エジプト家具に感銘を受けたFinn Juhlは、Egyptian chairに限らず、自身の家具デザインの様々なディテールの参考にしたと言われています。ショールームには他にも彼の作品がありますので、次の機会にご紹介させてください。